DR-Z4SとDR-Z4SMの違い|街乗り・ツーリング・林道で選ぶ

スズキ「DR-Z4S」と「DR-Z4SM」は、同じ398cm³単気筒エンジンを搭載しながら、得意な道が大きく異なる2台です。DR-Z4S・DR-Z4SMの違いを、街乗り、ツーリング、林道という実際の使い方から比較します。

先に結論

  • 林道や未舗装路をしっかり走りたい:DR-Z4S
  • 街乗りやワインディングを軽快に楽しみたい:DR-Z4SM
  • 舗装路中心のツーリング:DR-Z4SM
  • 林道を組み込んだツーリング:DR-Z4S

価格・エンジン性能・シート高は同じです。選択の決め手は、前後ホイールとタイヤ、最低地上高、車体ジオメトリーです。

スズキ DR-Z4S
DR-Z4S|デュアルパーパス
スズキ DR-Z4SM
DR-Z4SM|スーパーモト
目次

DR-Z4SとDR-Z4SMの違いを一覧比較

比較項目DR-Z4SDR-Z4SM
車種カテゴリーデュアルパーパススーパーモト
主な得意路面舗装路~林道・未舗装路舗装路・ワインディング
前後タイヤ前21/後18インチ前後17インチ
タイヤサイズ前80/100-21
後120/80-18
前120/70R17
後140/70R17
全長2,270mm2,195mm
軸間距離1,490mm1,465mm
最低地上高300mm260mm
装備重量151kg154kg
キャスター/トレール27°30′/109mm26°30′/95mm
最小回転半径2.4m2.3m
WMTCモード燃費27.7km/L28.8km/L
ABS解除範囲前後または後輪のみ後輪のみ
価格(税込)1,199,000円1,199,000円
2026年8月時点。数値はスズキ公式主要諸元を参照。

参考:スズキ公式 DR-Z4S主要諸元スズキ公式 DR-Z4SM主要諸元

最大の違いはホイールとタイヤ

DR-Z4Sは前21・後18インチ

DR-Z4Sはオフロード車の定番となる前21インチ、後18インチを採用しています。大径のフロントホイールは、砂利や轍、段差を乗り越えるときに有利です。タイヤも細身で、未舗装路で進行方向を保ちやすい構成になっています。

最低地上高は300mmあり、DR-Z4SMより40mm高く設定されています。石や深い轍がある林道まで視野に入れるなら、DR-Z4Sの車両ページを選ぶ理由がはっきりします。

スズキ DR-Z4S オフロードスタイル
DR-Z4S|大径ホイールとオフロード向けの車体構成(画像引用:スズキ公式)

DR-Z4SMは前後17インチ

DR-Z4SMは前後17インチで、幅のあるオンロードタイヤを装着します。舗装路での接地感を得やすく、切り返しやブレーキング、コーナーへの進入を軽快に楽しめるのが特徴です。

キャスター角とトレール量はDR-Z4Sより小さく、軸間距離も25mm短いため、車体の反応はよりクイックな方向です。街中や峠道を中心に考えるなら、DR-Z4SMの車両ページが本命になります。

スズキ DR-Z4SM スーパーモトスタイル
DR-Z4SM|前後17インチのスーパーモトスタイル(画像引用:スズキ公式)

エンジン性能と価格は同じ

両車とも398cm³の水冷4サイクル単気筒DOHC4バルブエンジンを搭載し、最高出力は38PS/8,000rpm、最大トルクは37N・m/6,500rpmです。燃料タンク容量は8.7L、変速機は5速、メーカー希望小売価格も1,199,000円で共通です。

SDMS(スズキドライブモードセレクター)、G(グラベル)モードを含むトラクションコントロール、解除モード付きABSなども共通装備です。ただしABSの解除範囲は異なり、DR-Z4Sは前後または後輪のみ、DR-Z4SMは後輪のみ解除できます。

街乗りならどちらが向いている?

舗装路だけで考えるならDR-Z4SMが扱いやすい選択です。前後17インチ、最小回転半径2.3m、短めの軸間距離によって、交差点や細い道、ストップ&ゴーの多い市街地でも軽快さを感じやすいでしょう。

ただし、シート高は両車とも890mmです。DR-Z4SMだから足つきが低いわけではありません。装備重量もDR-Z4SMのほうが3kg重いため、購入前には実車で足つきと取り回しを確認することをおすすめします。

ツーリングならどちらが向いている?

舗装路中心ならDR-Z4SM

高速道路、一般道、ワインディングをつなぐ舗装路中心のツーリングでは、オンロードタイヤのDR-Z4SMが自然です。WMTCモード値は28.8km/Lで、DR-Z4Sの27.7km/Lをわずかに上回ります。

林道を組み込むならDR-Z4S

目的地まで舗装路を走り、その先の林道にも入るならDR-Z4Sです。大径ホイールと300mmの最低地上高が、路面状況の変化に対応しやすくしてくれます。舗装路だけの快適性より、行ける場所の広さを優先する選び方です。

8.7LタンクとWMTCモード値から単純計算した理論上の走行距離は、DR-Z4Sが約241km、DR-Z4SMが約251kmです。実際の燃費は速度、路面、積載、気温などで変わるため、ツーリングでは十分な余裕を持って給油計画を立ててください。

スズキ DR-Z4S 車体
DR-Z4S|林道を含むツーリング向け(画像引用:スズキ公式)
スズキ DR-Z4SM 車体
DR-Z4SM|舗装路中心のツーリング向け(画像引用:スズキ公式)

林道ならDR-Z4Sがおすすめ

フラットダートを慎重に走る程度ならDR-Z4SMでも進入できる場面はありますが、前後17インチのオンロードタイヤと260mmの最低地上高は、本格的な未舗装路を主目的にした仕様ではありません。

砂利、轍、段差、ぬかるみなどを想定するならDR-Z4Sを選ぶほうが安心です。GモードやABS解除機能も、オフロード向けのホイール・タイヤ構成と組み合わせてこそ活かしやすくなります。

DR-Z4Sがおすすめな人

  • 林道や未舗装路を積極的に走りたい
  • ツーリング先で道を選ばず楽しみたい
  • 段差や轍への対応力を重視したい
  • 軽さと最低地上高を優先したい
  • オフロード走行を練習したい

DR-Z4SMがおすすめな人

  • 街乗りと通勤で軽快さを楽しみたい
  • ワインディングをスポーティに走りたい
  • 舗装路中心のツーリングを考えている
  • スーパーモトらしい外観が好き
  • 未舗装路よりオンロードでの接地感を重視したい

よくある質問

どちらも高速道路を走れる?

はい。両車とも398cm³で高速道路を走行できます。ただしウインドプロテクションの少ない車体なので、長時間の高速走行では風圧対策も検討したいところです。

シート高や足つきに違いはある?

主要諸元上のシート高は、どちらも890mmです。サスペンションの沈み方やシート形状、ライダーの体格で足つき感は変わるため、数値だけで判断せず実車確認をおすすめします。

購入後にホイールを交換すれば同じになる?

ホイールだけでなく、タイヤ、最終減速比、車体ジオメトリー、ABS解除範囲などにも違いがあります。費用と安全性を考えると、購入時に主な使用場所へ合うモデルを選ぶのが基本です。

まとめ|林道のDR-Z4S、舗装路のDR-Z4SM

DR-Z4SとDR-Z4SMは、エンジンや価格が同じだからこそ、走りたい道で選びやすい2台です。林道や未舗装路を含めて行動範囲を広げたいならDR-Z4S、街乗り・ワインディング・舗装路ツーリングを軽快に楽しみたいならDR-Z4SMが向いています。

各車の画像や詳細は、DR-Z4SDR-Z4SMの車両ページをご覧ください。ほかのスズキ車との比較は車両一覧から確認できます。

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