スズキが誇る新世代ミドルクラススポーツ、「GSX-8S」と「GSX-8R」。ネイキッドスタイルとハーフカウルスタイルで異なる個性を放つこの2台ですが、そのデザインや装備はどう違うのでしょうか?
今回は、それぞれのモデルをじっくりと比較し、その違いをご説明していきたいと思います!
まずはフロントフェイスから!
電源をオンにすると、まず目を引くのがライト周りの違いです。
- ポジションライト:
- GSX-8R: ロービームの上部に配置され、シャープな印象を与えます。
- GSX-8S: ヘッドライト左右に独立して配置され、より個性的で力強い印象です。
そして、一目でわかる大きな違いがカウルの有無です。
- カウル:
- GSX-8R: スポーティーなハーフカウルを装備。高速走行時のウインドプロテクション効果が期待できます。スクリーンも装備されています。
- GSX-8S: ネイキッドモデルのため、カウルは一切ありません。ダイレクトな風を感じながらのライディングを楽しめます。スクリーンも非装備です。
灯火類にも違いが!ウインカーに注目
フロントウインカーにも明確な違いがあります。
- フロントウインカー:
- GSX-8S: 伝統的な電球バルブを採用。
- GSX-8R: スタイリッシュなLEDウインカーを採用。
テールライトはどちらのモデルもLEDを採用していますが、リアウインカーにも違いがあります。
- リアウインカー:
- GSX-8R: フロント同様、LEDウインカーを採用し、シャープなリア周りを演出。
- GSX-8S: こちらも電球バルブを採用しています。
実際に点灯させてみると、その違いは一目瞭然です。GSX-8RのLEDウインカーは、より今ふうで視認性も高そうです。
車体構成は共通、しかし足回りに大きな違いが!
ハーフカウルを装備するGSX-8Rと、ネイキッドスタイルのGSX-8S。フロント周りのデザインは大きく異なりますが、ミドルセクションからリアにかけての基本的な車体構成は共通です。フレームやエンジンは兄弟モデルならではの共通設計となっています。
しかし、フロントサスペンションには明確な違いが存在します。
- フロントサスペンション:
- GSX-8S: 正立フォークを採用。
- GSX-8R: セパレートファンクションフロントフォーク・ビッグピストンを採用。これはGSX-8R専用の装備です。
SFF-BPとは、フロントフォークの左右で異なる機能を持たせた構造です。右側にダンパーとスプリング、左側にスプリングのみを配置することで、フォーク内部のパーツ点数を減らし、軽量化に貢献。より優れた路面追従性とコントロール性を実現します。
ライディングポジションを左右するハンドルバー
ハンドルバーの形状も、両モデルの性格を大きく左右するポイントです。
- ハンドルバー:
- GSX-8R: スポーティーなセパレートハンドルを採用。より前傾したライディングポジションとなり、アグレッシブな走行をサポートします。
- GSX-8S: 扱いやすいバーハンドルを採用。アップライトなライディングポジションで、街乗りからツーリングまで幅広いシーンで快適性を提供します。
まとめ
GSX-8SとGSX-8Rは、一見するとカウルの有無という大きな違いがありますが、灯火類、そしてフロントサスペンションやハンドルバーといった、走行性能やライディングフィールに直接影響する部分にも違いが見られます。
- GSX-8R: ハーフカウルによる高速巡航性能の向上、SFF-BPによる高いスポーツ性能、LEDウインカーによる現代的なルックス、セパレートハンドルによるアグレッシブなライディングポジションが特徴です。
- GSX-8S: ネイキッドならではのダイレクトな走行感、扱いやすいバーハンドルによる快適なライディングポジション、そしてGSX-8Rとは異なる個性的なフロントフェイスが魅力です。
どちらのモデルがあなたのライディングスタイルに合うでしょうか?ぜひ実車を見比べて、それぞれの魅力を体感してみてください。実際に跨ってみたり、細部をチェックすることで、より深くそれぞれのモデルを理解できるはずです。
[音楽]
コメント