スズキが放つネオクラシックの新たな息吹!「GSX-8T」&「GSX-8TT」登場

2024年7月4日、スズキから待望のネオクラシックモデル「GSX-8T」と「GSX-8TT」が正式発表されました。カワサキZ900RSの成功を横目に、スズキがこの市場にどのような切り込み方をするのか注目されていましたが、その答えは「レトロな精神、次世代のパフォーマンス」というコンセプトに集約されています。

伝説からのインスピレーション

画像1: 新型『GSX-8TT』と『GSX-8T』の違いは?

それぞれのモデル名には、スズキの輝かしい歴史へのオマージュが込められています。

  • GSX-8T: 1960年代から70年代にかけて活躍したパワフルな2ストロークモデル「T500タイタン」からインスピレーションを得ています。モデル名の「T」もT500に由来し、その力強い走りを現代に蘇らせます。
  • GSX-8TT: ケビン・シュワンツが駆ったGS1000 AMAレーサー、特に70年代から80年代のスーパーバイクの精神を受け継いでいます。モデル名の「TT」は「タイムレスタイタン」の略で、時代を超越した魅力を表現しています 。

最新技術と伝統の融合

両モデルは、現代のライダーが求めるパフォーマンスと快適性を兼ね備えています。

  • パワフルな心臓部: GSX-8SやGSX-8Rと共通の776cc並列2気筒エンジン(スズキクロスバランサー付)を搭載し、スムーズかつ力強い加速を実現します 。
  • 先進の電子制御: スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を受け継ぎ、3つの走行モードや双方向クイックシフターなど、ライディングをサポートする機能が充実しています。
  • ツーリング性能の向上: 燃料タンクはGSX-8S/8Rの14Lから16.5Lへと大容量化され、長距離ツーリングでの利便性が向上しています 。
  • 充実の標準装備: 5インチフルカラーTFT液晶メーター、USB Type-Cソケット、リチウムイオンバッテリーなど、現代のニーズに応える装備が標準で備わっています。

個性を際立たせるデザイン

画像2: 新型『GSX-8TT』と『GSX-8T』の違いは?

デザイン面でも、それぞれのモデルが独自の魅力を放っています。

  • GSX-8TT: 専用のヘッドライトカウルとアンダーカウルが装備され、よりアグレッシブな印象を与えます 。
  • 共通のこだわり: エンジンカバーの「ビリヤードの8ボール」を模したエンブレム、新しい立体のスズキロゴ、バーエンドミラーは、両モデル共通の専用パーツとして、細部にまでこだわりが感じられます 。
  • シートデザイン: 8Tはタックロール風、8TTはよりフラットなシート形状を採用し、それぞれのキャラクターを際立たせています 。

市場での存在感と今後の期待

画像3: 新型『GSX-8TT』と『GSX-8T』の違いは?

ミドルクラスの並列2気筒ネオクラシックとして、カワサキZ650RSなどがライバルとして挙げられます。国内価格は未発表ですが、イギリスでの価格から、8Tが約120万円台、8TTが約125万円〜135万円と予想されています。

画像: GSX-8TTのカラーは2タイプですが……

GSX-8系の柔軟なプラットフォームは、今後の展開にも期待を持たせます。Z900RSが過去の人気カラーを展開しているように、GSX-8TTでも伝説的な青と白のクーリーカラーレプリカが登場する可能性も示唆されており、スズキの歴史的名車が現代に蘇る日も近いかもしれません。

画像4: 新型『GSX-8TT』と『GSX-8T』の違いは?

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